刀鍛冶 渡辺 惟平 氏のドキュメンタリーから弟子を育てる3つの教えをご紹介します。
時代の流れに迎合せずに伝える
伝統工芸に携わっている人間は、どうしても自分の技術を伝えていこうとする場合に、時代に迎合する方向に走っていきます。そうすることによって我々の持っている技術が少しずつ本質を外れていく。ですけれども本質を外してまで伝統文化を次の世代に伝えていくことは意味のないことだと思います。
自分より優れた弟子を育てる
弟子には、いつか私を超えて欲しいと思っています。私より優れた弟子を育てるのが私の役目であり、そうでなければ文化というものは風化してしまうのです。
刀を通じて“思い”を伝える
私が師匠から受け継いだのは技術だけではありません。師匠の刀に対する思いを受け継ぎました。私も弟子には私の刀の思いを伝えていきたいと思いますし、弟子たちも自分の刀に対する思いを次の世代に伝えていくものと思っています。
以上3つの教えは刀職人の世界の考え方ですが、研究や業務においても必要な考え方ばかりだと思いました。
via 『古刀を作り続けて40年...成功した刀は1本か2本、今を生きる伝統刀鍛冶(動画)』
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chample @ 山といえば川
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