■ 情報源としての本について
ネットだと、本人が書いたことがすぐに画面で読めるようになる。本人はまじめに書いたつもりでも、思い込みや間違いがずいぶんあるもの。
本は著者だけでなく、編集者や校閲者が誤字脱字だけでなく、事実関係まで二重三重にチェックしている。その過程で、かなり正確な情報になりうる。だからといって、丸ごと信じてはいけない。そこで、いろいろなほんと照らし合わせて、「本当のことはこのあたりだろう」と自分の中で形づくる。
おすすめの1冊は、
『もうすぐ絶滅するという紙の書物について』
装丁にひかれる。紙の本は装丁の美しさにある。
団塊の世代に読んで欲しい。
“ブッシュ大統領は、アフガン戦争に関する本を読んでいなかったので、イギリス人の経験から教訓を引き出すことができなかった、だから自国の軍隊を前線に送ったんです。
ヒトラーがナポレオンのロシア戦争のことを研究していたら、ロシアに侵攻しようなんて馬鹿な考えは起こさなかったでしょう。”
イギリスがアフガニスタンに手を出したために、どれほど手ひどい目に遭ったのかという歴史の教訓を書いた本がいっぱいある。
人間は愚かだから、いろんな失敗を繰り返す。
本を読んでおけば少しでも失敗を減らせるかもしれない。
■ 電子書籍について
電子書籍は国際標準規格が確定していない。だから今、電子書籍を読んでいても、10年後に規格が変わると読めなくなる可能性がある。
その点、紙はぼろぼろになっても読める。
もっともっと、勉強したい。
人にものを伝えようとすればするほど、自分は勉強が足りないなということに気づく。
■ 池上氏の勉強法
勉強方法は、気になった情報に関する本を買い集めて、すべて読む。だいたい大切な本は、1-2冊に限られてくる。それをしっかり自分のものにしていく。
(森本 智子アナウンサー)
via 『もうすぐ絶滅するという紙の書物について』
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chample @ 山といえば川
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